73歳の不死身のロッカーRay Daviesの新譜が届いて思う事

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 オレと同じ4月25日生まれの有名人といえば、オリバー・クロムウェルがまず頭に浮かんでくる。他にはルイ9世だよな。(←誰だよ。普通浮かばないぞ) あと、十勝花子とか鳥羽一郎とか、中川(女)でお馴染、親子2代でオンナで躓いた中川俊直とか、超セレブな人達が生まれたのがこの日。

 そんなセレブな日にプレゼント代わりに届いたのが、Sir Raymond Douglas Davies様のニューアルバムAmericana。Sirは6月21日が誕生日だから、もう直ぐ73歳になってしまう。73歳の爺さんがニューアルバムを発表するなんて、洋楽を聴きはじめたオレが10代の頃なんか聞いた事が無い。そんな爺さんの新譜を買うなんて、その頃には思っても見なかったな。
 その頃は40代のロッカーですら、ヨレヨレの中年のおっさんが頑張っているなぁなんて思っていたが、自分がそのヨレヨレの中年のおっさんになってしまうと、そのロッカー達は爺さん、婆さんに。
 子供の時から慣れ親しんだそんな老ロッカー達が未だ現役で頑張っているのを見るのはとても嬉しく思う。

 さて肝心のAmericanaなんだけど、さすがIggy Popの様なイカレタ年寄りでは無いから、冒頭からのんびりと落ち着いた曲が並ぶ。紅茶やウィスキーをちびちびなめながら、午後の暖かな日にまどろみながら聞くととても心地よい歌が並ぶ。ここ最近は激しくうるさい音楽よりも、こんな落ち着いて枯れた音が心地よく感じるようになってしまった。

 おっと、枯れたと書いてしまったが、Rayはちっとも枯れてはいない。音は一見枯れたようなのんびりとした歌が続くが、年相応の最大限のエネルギーを込めて曲を作っている。
 それにしてもSir Ray Davies様、相変わらずのメロディーメーカーぶりは健在。ダチョウの羽毛で喉元をくすぐられるような繊細で甘美なメロディ、曲調・曲展開はさすが。歳を取ってもクオリティーは一切下がりません。年季がはいっているだけあって、あっさり、簡単に作っているように聞こえるけれども、聞けば聞く程実に細かい所までよく作り込まれた素晴らしい作品。まさにブリティッシュロックの至宝。生まれながらのメロディーメイカー。死ぬまでメロディ―メイカー、それがSir Ray Davies様。




 他の老人ロッカーは創作能力が枯渇してしまったようで、それをごまかすのかツアーでは稼いでいるけれども(それにしてもチケット代金の高い事。使い切れないくらいの金持ちのくせに)、孤高のロッカーSir Ray Davies様は今日も健在です。

 今、オレの誕生日に届いたこのRay様のニューアルバムを仕事しながら聞いている。50歳にもなったのに、なんだか爺ちゃんからお小遣いを貰ったような気持ちだ。

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# by kararachan | 2017-04-25 10:51 | 音楽 | Trackback | Comments(2)

ダージリン紅茶のマカイバリ 待ちに待った2017年初摘みが入荷!

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写真はマカイバリ茶園主のラジャ・バナジーさんです。


 茶っ、茶っ、茶っ、茶っ、ドンチャック(←古過ぎ。)と云う訳で、マカイバリ農園の今年の初摘み紅茶DJ1が、ついにマカイバリジャパンに入荷しましたですよ。
 マカイバリ紅茶と出合って約10年。日本総代理店のマカイバリジャパンという会社がある事を知ってからはそこから直接購入している。そうすると季節ごとの味の違いを楽しむ事が出来るようになった。春はあけぼの、1stフラッシュ、夏は夜、2ndフラッシュ、秋は夕暮れ(←しつこい)、オータムナルと年に3つのシーズンの味と香を楽しめるのがダージリン紅茶の良いところ。

 昨年は思い切って季節ごとに一番グレードの高いシルバー・ティップス(特別の畑でとれる茶葉の一芯二葉を手もみで仕上げた高級茶)を購入して楽しんだ。今年はちょっとグレードを下げて、ヴィンテージにしようと思う。

 先月マカイバリジャパンのサイトを見ていたら3月24日に初摘みが行われたと書いてあったので、すぐにでも入荷するかと思い今か今かと毎日サイトを訪問していたのだった。そして今日ついに待ちに待った販売が開始された。

 初摘み・DJ1って何の事は無いDarjeeling1の略で、出荷ロットの1番目を表している。その年に出荷された最初の紅茶。初物ということで、何だか目出度い気もするし、有り難い気もする。何といっても1stフラッシュの第1号。寒い厳しい季節を耐え抜いて開いた茶葉だから、エネルギーに満ちあふれた味がする。封を開ける。他の季節の茶葉との違いは何といってもその茶葉の色。青みがかっていて、ほとんど緑茶。長めに蒸らしていただく紅茶は、春らしく青々とした味と香で、紅茶というよりも台湾の高級青茶を思わせる味。

 ここ北海道の東部も長い間雪に閉ざされていたけれども、4月の後半になりやっと春が来たという感じになってきた。そんな季節に飲む紅茶は、やはり春のエネルギー溢れるファーストフラッシュが相応しい。なんだかこれから秋までいろいろがんばるぞーと言う気力が涌いてくる。紅茶は季節に合わせて茶葉を選ぶというのも、ステキな楽しみ方だと思う。ホントは緑茶だって、新茶ばかりが美味しいんじゃないと思うのだが、日本ではどうしても新茶ばかりが有り難がられる。もったいないと思うのだが。

 それはそうと去年の秋から春までの半年間、ダージリン地方は史上最悪の旱魃に見舞われるは、雹で茶葉の新芽がやられるわで、おまけにマカイバリ茶園主のラジャさんの自宅が(創業当時からの建物で築150年という歴史的な建物)が全焼してしまうわで、そんなニューズが聞こえてくるたびに茶園の皆さんは大丈夫だろうかと心配していた。そんな大変な困難を乗り越えて出荷された紅茶だけに、これまでになく有り難く頂こうと思う。

 基本的にマカイバリのお茶は、土日などの休日と、お客さんが来た時にたてるお茶にしている。これを読んでいるお友達の皆様は、どうぞ我が家にお立ち寄り下さい。DJ1でおもてなし致します。



 まあ、そんなわけで、40代最後の数時間を、大好きなマカイバリ紅茶の話で締めくくるのであった。
 は〜〜〜ぁ、ドンチャックぅ!


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# by kararachan | 2017-04-24 17:49 | 紅茶 | Trackback | Comments(0)

オレが選んだギターソロ ベスト10 part3 ベスト3の発表

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 さて、オレが選ぶギターソロ ベストテン。ついにベスト3発表です。片寄りの強すぎるベストテンで、数少ない読者には面白かったのか、つまらなかったのか、そんな感想などお構いなしに突き進みます。

第3位 You really got me/The Kinks

Guitarist: Dave Davies
 
 オレが愛してやまないThe Kinksのこの曲のギターソロを第3位に選んでしまいます。このギターソロはロック伝説としてJimmy Pageがセッションマンとして弾いていると云う話があり、オレも長らくそれを信じていたんだけども、20年前ぐらいにRay Daviesが何かのインタビューでそれを否定したのを読んでいる。そのインタビューでは、Jimmyがこのアルバムのセッションに参加はしていたと書いてあったけれども、下記のDaveの話ではそれすらも無いように受け取れる。結構このDavies兄弟は正反対の事を云う事が多いので、どっちが本当なんだか。少なくともこのギターソロはDaveで間違いないと思うのだが。





第2位 The end of asia/坂本龍一

 Guitarist:渡辺香津美

 この曲の後半、まるで地の底から地響きのように低音からうなりをあげてギターのソロが始まるのが、何度聞いてもスリリング。まるで地下に閉じこめられた丑寅の金神様が幽閉から解き放たれ宇宙を歓喜して駆け回るとでも表現したくなるような、なんだか無心で宇宙と交信でもしているようなギターソロ。聞いているだけで悟りを開いてしまいそうだ。



第1位 Baby’s on fire/Eno

Guitarist:Robert Fripp

 このギターソロについて書きたいがためにこのベスト10を選んだようなもの。Brian Enoと云えば環境音楽で有名だけども、1stアルバムは超前衛的変態ロックアルバム。なかでもこの曲の変態度は群を抜いている。その一番の理由は、Robertのこの異常なギターソロ。邪悪、超現実的、精神分裂、なんと表現したら良いのか判らない、この誰にもまねの仕様のないギターソロ。速弾きなら練習すれば誰でも出来そうだが、こんなギターソロだけは誰がどう考えても弾きようがない。そんな超絶、孤高のギターソロがこれだ。



 結果Robert Fripp先生のソロが2つも入ってしまうと云う、オレにはごく当たり前の結果になってしまった。

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# by kararachan | 2017-04-23 21:15 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

オレが選んだギターソロ ベスト10 part2

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 さて引き続き、オレが選んだギターソロ ベスト10。Part1の選曲もちょっと変だった思う。Ozzy OsbourneならMr. Crowleyを選ぶだろうよ、という声が聞こえてきそうだ。オレもその通りだと思う。でもS.A.T.Oの、あののびのびとしたソロが好きなのだよ。
 それはともかく、さて続けよう!

第7位 Fripp&Summers/I advance masked

Guitarist:Robert Fripp,Andy summers

 King CrimsonのRobert Fripp師匠と、The PoliceのAndy Summers師匠のギターコラボ作品の1曲。ともにこのブログで何度も取り上げられた2人ですが、なんとその2人が共演するという、オレにとって最高に幸せなアルバム。
 この曲の聞き所は何といっても中盤からのギターソロ共演。Robert先生のまるでシーケンサーの様な神経質な超速弾きが始まると、それを追いかけるかの様にAndy先生の渋い、そしてRobert先生のソロなんか全く気にしないで自由にのびのびと、しかものんびりとしたソロが被さってくる。その混じらない、そして絶妙の溶け込み具合が最高。



第6位 21 century Schizoid man(ライブアルバムU.S.Aより)/King Crimson

Bass guitarist: John Wetton

 John Wettonのベースソロ(笑)
 ギターソロと云っているのに、ここでベース・ギターソロを入れてしまうオレ。曲の中盤4分過ぎのFripp先生のソロを引き継いで、John Wetton様のオレ様ベースギターソロが入る。全編この曲はベースのオレが無きゃ成り立たないのだと言わんばかりの暴虐ベースが聞き所(笑)。素晴らしい。オレはこの曲の入っているアルバムは何度も聞いていて(多分1000回以上)このベースソロは口で諳んじられるほど。




第5位 Blue light/Ultravox

Guitarist: Robin Simon

 John Foxx在籍時のUltravoxの3rdアルバムの曲。ブルー・ライト・横浜ではありません。
 このアルバムの聞き所は何といってもロックとイレクトロニクスの奇跡の融合感。人間でありながら機械でもあるキャシャーンみたいなアルバムだ。中でも一番好きなのがこの曲で、冒頭のギターソロというよりもギターによるイントロがたまらなく良い。曲の中でもシンセベースのピコピコ感と無関係にメタルのようなギターが常に唸っているのも聞き所。このアルバムから加入した、Robin Simonはとってもいい仕事をしている。前任者と違ってパンクギターじゃないのが、よりこのアルバムの個性を強めていると思う。




第4位 Forever Until Sunday/Bruford

Guitarist:Allan Holdsworth

 先日亡くなったばっかりのAllan Holdsworthさんがギターを弾きまくっているBrufordの1stアルバムOne of a kindのB面の曲。この曲中盤のソロは良いねぇ。ダチョウの羽で喉をくすぐられるような、奇妙で繊細な旋律から、突如気でも狂ったかのように超高速で弾きまくるその展開がシビレル。
こちらはアルバムBrufordの1stOne of a kindより

Allan Holdsworthさん追悼だ。この曲だけ2曲入れてしまえ。こちらはライブ音源。

 ということで、今日は4位までで終ろう。オレが選ぶんだから、Stairway to hellだのHotel California米みたいな曲が選ばれる訳が無い。Deep PurpleのHighwayはランク入りしそうだったんだけどね。
 あとDavid BowieのScary monster(Guitarist: Robert Fripp)はランクに入りそう。ガンバレー! だけど既に他の曲でRobert Fripp先生を入れてしまったので、ベストテン外にしてしまった。あの曲のソロもすごい変態的で良い。

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# by kararachan | 2017-04-22 10:46 | 音楽 | Trackback | Comments(3)

オレが選んだギターソロベスト10 part1

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 海外の音楽情報サイトを見ていると○○ベストテンなんてやっているのをよく見るので、オレもまねして見よう。
 一応オレもギタリストの端くれなので、オレが選んだギターソロベスト10!
 もちろんオレが選ぶので、テクニックがどうのこうの、奏法がどうのなんてことはどうでもいい。ただ単にオレが好きでシビレルかどうか。それだけだ。

第10位 Iron Maiden/Transylvania

Guitarist: Dave Murray,Denis Stratton

ハンガリー人の友達曰く、トランシルバニア地方はルーマニアに盗まれた。トランシルバニアはハンガリー人にとっての心の故郷だそうだ。それはともかく、ギターソロのみならず、この曲は全編ギターリフから、ソロから聞き所満載だな。



第9位 坂本龍一/War Head
Guitarist:大村憲司

ついさっきもこの曲について取り上げたばかりだな。大村賢司さんの火を吹きそうな、狂気のギターが最高。



第8位 Ozzy Osbourne/S.A.T.O
Guitarist:Randy Rhoads
残念ながら本物がない。Randy Rhoadsのギターは繊細さと激しさが同居していて好きだったなぁ。

 今日の所はここまでとしよう。
 ふふふ、ここまでの流れから、これからの順位を予測するのはかなり難易度が高いと思う。さてベスト3はなんの曲か? 1位はあのギタリストだが、まさかこの曲を持ってくるとは誰も思わないだろう。オレらしいひねくれ感(←すごいヒントだ)満載のベスト10。

 残業中にJohn Wettonの最後のソロアルバムとAsiaを聞いてのりのりで仕事をしていたのだが、聞き終わってからちょっとメランコリー。喪失感は埋めがたいねぇ。




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# by kararachan | 2017-04-21 23:08 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

究極のテクノポップ 坂本龍一のWar Head

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ネットで探したらあっさり写真が出てきた。ちょっと拝借。
若気の至りで手放してしまったが、売らなきゃ良かった。

 坂本龍一の1stシングル、War Headのジャケットを店頭で見た時は驚いたなぁ。坂本龍一がバリバリの化粧をして、怪しい雰囲気を振りまいている。今思えばニューロマンティックスなんて連中の先駆けかも知れない。そんなんで坂本龍一ではなくて、オカマかと思ったよ。

 そして驚きはさらに続く。早速聞いてみようとレコードを袋から取り出すと、透明な紫のディスクでは無いか。これまでそういうカラーレコードなんて見た事が無かったから(ソノシートを除く)、黒じゃないレコードなんて作れるんだと驚愕した。そしてジャケットも、折畳みになっていて、広げると小さめのポスターになる。こんなレコードは見た事が無い。とても驚きのシングルレコードだった訳だよ。


 このシングル、Wikipediaで調べてみると、発売は1980年7月21日になっている。ということは、オレは中学一年生で、あと数日の登校で待ちに待った夏休みに突入するという、うきうきしていた頃のようだ。ちょっとまてよ、夏休み前の土日に学校の中庭でバーベキューなんかして、体育館で寝袋で泊まるというキャンプもどきがあったのもこの頃だな。

 さて肝心のこの曲はって言うと、ソロアルバム千のナイフ見たいな前衛的なものを予想していたから、嬉しく裏切られた。もう、テクノパンクと言って良いような、暴力的な電子音の嵐。シンセサイザーもアナログでモノフォニックの頃の音は分厚くて質感が有ってイイネ。肝心のギターソロなんだけど、コラージュのように切り張りして散らされているけど、大村憲司さん、もう火炎放射器で火を吹き出すようなギターソロを弾きまくっている。強制的に踊らされるような激しいビート。YMOより、こっちの方が遥かに刺激的だったね。日本のどのテクノバンドよりも過激な音だ。

 日本のテクノポップ、イレクトリックミュージックって結局の所、シンセサイザーが前面に出たロック、もしくはフュージョンなんだろな。そう考えると、究極のテクノポップは何かと聞かれたら、オレはこのWarheadこそ、テクノポップの中のテクノポップと答える。


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# by kararachan | 2017-04-21 18:58 | Trackback | Comments(0)

震え上がって、オシッコがちびりそうになったエイリアン2

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 今はシネコンが北見にあるので、新作映画が新作の内に見る事が出来る。そんな事が当たり前に考えてしまうが、30年前はというと、数ヶ月から半年ぐらい遅れて日本の東端まで新作映画がやってきた。
 斜里近辺で一番近い映画館は網走のオホーツク劇場。斜里の人間は映画を見るために汽車、もしくは車で約1時間ほどかけて網走に行かなければ映画を見る事が出来ない。しかも数ヶ月から半年遅れのロードショー。当時は田舎だから、半年遅れなんて当たり前だと思っていた。

 さて、1986年といえばオレが自宅で浪人生活をしていた頃。宝島なんかの雑誌で春には、「エイリアン2」が物凄く面白いなどと取り上げられていたが、その映画が網走にまで到達したのはもうどっぷりと秋の10月。桜前線より遥かに遅い、ロードショー前線。
 そんなわけで、時間はたっぷりある浪人生。待ちに待ったエイリアン2の封切りを網走まで見に行った訳だよ。

 朝10時に網走の繁華街のど真ん中にあるオホーツク劇場に着く。平日のこんな時間だから、誰も客がいない。っていうか、こんな地方都市で平日の午前中から映画を見られる人間なんているのだろうか? 入り口には、もぎりのおばちゃんもいない。奥の事務所にに声を掛けると、おばちゃんがやってきて「小銭を今用意しているから、代金は後で良いから先に場内に入っててくれ」と言う。だだっぴろい場内にいるのはオレただ1人。気分は貸しきりだ。さあこれからどんなワクワクする映像を見られるのだろうと期待に胸を膨らませた。

 映画が始まって数十分、だんだんと足腰が冷えてきた。ここらで10月と言えば、日中でも最高気温は10度以下の日が多い。まして誰もいない劇場だから、暖房なんかつけてくれず、冷えがだんだんと体に浸透してくる。スクリーン上のリプリー達とエイリアンの戦闘はどんどん激しさを増して行くが、オレはと云うと寒さがどんどん激しさを増して行く。
 少しでも暖かくなろうと手足をこするので、映画に集中できない。そのうち尿意がだんだんと高まって行くが、映画の方はクライマックスに。オレの膀胱もクライマックスだ。エイリアンとの戦いよりも、寒さと尿意との戦いのせいで、オレはちびりそうに震え上がったわけだよ。ちっとも楽しめた気がしなかった

 さて、それから5年ぐらい経った時に、飯田橋の名画座、佳作座でエイリアン祭りを開催するというのをぴあで見つけた。エイリアン1と2の同時上映会。傑作SFの2本立ては見逃す訳には行かない。
 ともに少々古典になりかかっている映画にも関わらず、劇場内は若い人でいっぱいだった。特に女性が多い。エイリアンが突然現われる! 人間に襲いかかる! その度キャー! キャー! とあちこちで叫び声が響き、最高の環境。網走で寒さと戦いながら見たエイリアン2は何だったんだ? 息付くヒマも無いアクションの連続と、キャー! キャー!で、観客もノリノリ。これまで見たどの映画よりも楽しめた。映画は環境が大事だ。

 そんな思い出の多い網走のオホーツク劇場はもう20年ぐらい前に閉館。建物はまだ残っているものの、そこがかって映画館だったなんて面影は全くない。

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# by kararachan | 2017-04-20 19:10 | 映画 | Trackback | Comments(0)