CMソング 音楽は覚えているけれども、商品は覚えていない

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 CMと音楽って切って離せないものだと思う。これまでTVのCMを見て、おおなんだこの曲は! と気になって気になって仕方がなかったものって、思い出したらずいぶんあるなぁ。そのバンドを好きになる切っ掛けがTVのCMってずいぶんあるもんだ。そのかわり音楽は覚えていてもその肝心のCMが何の宣伝だか全く覚えていなかったりする。これってCMの体をなしているんだろうか? 実際にレコードは買うが、その商品なんか買いもしないって例がオレの場合は多いぞ。

Ultravox / New Europeans

サントリーウィスキーのCM
三宅一生がヘリコプターに乗ってやって来る。
New Europeans / Ultravox
下駄を履いて〜〜奴が来るぅぅと歌うMidge Ure

 CMで知ったバンドでまず思い出すのがこれ。このCMでUltravoxを知った。パンクの様なエッジの聞いたギターで始まるのに、ピコピコ・テクノポップで味付けされたこのハイブリッドサウンドは当時中学生のオレには衝撃的。こんな事をしていいのか? と思ったよ。
 が、もっと衝撃的だったのは、このMidge UreのUltravoxがゴミに聞こえるくらい、もっと素晴らしい音楽を残していたJohn Foxx期のUltravox!がその前に存在していたという事かな。まあNew Europeansのおかげで、John FoxxのUltravox!を知ることが出来た訳で感謝なんだけどね。
 で、これって何のCMだったっけ。あっそうか、サントリーのウイスキーね。オレ、ニッカは好きなんだけど、サントリーは嫌いなんだよね。


Mystery boy / Culture Club
サントリーホットウィスキーのCM

Mystery boy / Culture Club
 これまたサントリーウィスキーだな。好きじゃないって。でもCMは非常に良かったな。こんなCMを中学生の時に見たせいで、後にウィスキー好きのオレができ上がったという点では感謝だな。
 曲はすごく良くて、Culture Clubってなんて素晴らしいバンドだ! と思ってバンド写真を見て絶句したよ。今じゃ頭に六芒星の入れ墨を入れるロクデナシになってしまったよ。

Fandango / Herb Alpert
ロバートブラウンのCM

Fandango / Herb Alpert

 中2、中3とオレはブラスバンドに所属してて、女子しかいないクラリネット・パートのただ一人の男だった。部活でブラスをやっていると、どうしてもそういう音が気になって、ロックを聴く傍らオーケストラやブラス物もずいぶん聞いていた。Herb Alpertはこれ以外にもMagic ManもCMに使われていたけど、なんといってもこのFandangoの切れの良い演奏はしびれたなぁ。これまたウィスキーのCMだったとは。
 ちなみに彼の所属しているA&MレコードのAはAlpertのA。そう、彼は創始者の一人。もう一つのMはミッキー吉野のM。←嘘

The Piano / Michael Nyman

 これまた何のCMか全く印象に残っていないけども、この流麗なピアノの旋律がTVの画面から流れてきた時は、体の全ての動きが止まり音に釘付けになったなぁ。結局90年代に一番繰返し繰返し聞いたアルバムが、このピアノレッスンのサントラ。90年代と言えばグランジが流行っていたけど、Nirvana? は? そんなゴミが何か?
 それはともかくこれが何のCMなのか調べてみると、日産のシルビアというヤンキーの乗るゴミみたいな車らしい。曲がもったいなさ過ぎるね。

Night train / Visage
TDKビデオテープのCM

Night train / Visage

 そうだこの曲もCMに使われていたなぁ、と思い出したのがこちら。で、何のCM? youtubeで検索してみるとTDKのビデオテープのCMだった。この曲のマイナー進行になる間奏部分がCMに使われていて、最初この曲を頭から聞いた時には同じ曲とは思えなかった。結構こういう転調はオレの好み。Iron Maidenも転調が多いので好きなバンド。彼らはただのヘビメタバンドではないのだ。

In the city / Madness
ホンダのCM

In the city / Madness

 The Madnessと云えば50代前後の人ならこの曲が頭に浮かんでくるだろうな。彼らは非常に良いバンドなのだが、このCMの印象が強過ぎてなんだか日本では長らくイロモノ扱いされていたのが気の毒だ。

 他にもTotoのSt George and the DragonがSonyのラジカセのCMに使われていたと思うのだが、CMが見つからない。オレの記憶違いだろうか?

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# by kararachan | 2017-09-19 14:29 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

男の悲哀 Terry BozzioさんとSid坊や

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 女房からニューウェーブバンドをするんだ! 男も化粧なんかしちゃって目立つんだ! なんて言われれば超絶テクニック系のドラマーだって、なれない化粧も一生懸命がんばっちゃって、デュランデュランを失敗しちゃったみたいなってしまう事もあるさ。

 Terry Bozzioというスーパードラマーがいます。もう、スーパーなんて言葉じゃたりないくらいの超絶ドラマー。彼のドラムセットなんか見たら、卒倒しちゃうレベルだよ。おびただしい太鼓の真ん中に男が埋もれているようなものだから。普通の人なら、このセットに座らせられたら、いったいこれをどうやったら叩けるのだろうか、と途方に暮れてぼう然とするしかないだろう。

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 そんな彼も若気の恥ずかしい時代を過ごして今に至る訳だ。どんな名声も一夜にして成らずってわけだね。彼はFrank Zappaに見いだされ、その後プログレバンドU.Kの2代目ドラマーとして、そのテクニックを駆使した素晴らしい演奏を聴かせてくれた。だけども1970年代の終わりといえばパンク旋風の吹き荒れる時代。演奏の技量なんか屁よりも軽い扱いの時代だったため、そういうスーパーバンドは商業的には大失敗だった。

Caesar's palace blues / U.K

 そんな彼が再びオーバーグラウンドに名前を出したのが、Missing Personsというアメリカのロックバンド。透明なプラスチックのブラジャーを着けた、レディー・ガガが、姉貴と慕ってしまうような、派手なボーカルを擁したニューウェーブバンドだった。そのボーカル、元プレイメイト。多少の肌の露出なんて衣装のうちだろうな。その時代のTerryさんが冒頭の写真。ボーカルが派手で異次元にいっちゃっているなら、他のメンバーが地味じゃつり合わないよね。何事も中庸が大事だ。←なにか中庸の意味が違いような気がする

Words / Missing Persons

 20年以上前にとあるサークルで一緒だったおばちゃんがいる。そのおばちゃんとはしばらくの間家族ぐるみで付合っていた。おばちゃんには娘がいて、その娘はどんな人かというと良く言えば一本気、悪く言えば視野が狭過ぎの迷惑女で、彼女の旦那がとてもかわいそうで惨めだった。初めてその娘の旦那を紹介された時の事、彼のカッコはというと、首には鉄のチェーンを巻き南京錠でロック。ボロボロのSex PistolsのTシャツに皮パンという出で立ちだった。いわゆるSid Viciousのコピー男子。オレは一目見るなり、ああ、若い子でもたまにいるんだよな遅れてきた70年パンクスがと、ちょっとほほ笑ましく思った。ところが一言話をしてみて異常に違和感を覚えた。

オレ「君、Sex Pistolsのファンなんだ。Sidが好きなんだね」
若旦那「いや、別に。Sex Pistolsって良くわからないし」
オレ「え.....」絶句。

 Sid Viciousそっくり同じ格好をしていながら、Sidを知らないとはどういう事だ? オレはその意味が解らず、二の句が継げなかった。彼も又人と話すのが苦手なタイプで、それっきりだんまり。
 後になって徐々にわかってきたのだが、そのおばちゃんの娘、彼がSid見たいな顔をしているから好きになったらしい。そして似ているからと、彼をSidの着せ替え人形にしてしまったようだ。そのSid坊や坊やでは別にパンクなんか何の興味もないのに、彼女の歓心を買うために嫌々ながらそんな変てこな、70年代末のミュージックライフから出てきた格好をしていたという事がわかった。でも、その娘の親、おばちゃんは、その事に全く気がついていない。そう、彼女は娘の事しか見ていないのだ。
 こりゃあ、彼に相当無理がかかっているから、このままだとこの2人、そう長くは持たないぞ思っていたら、半年後には別居、そして離婚していた。

 その娘更に後日談があって、その後すぐに農家と再婚するのだが、その相手を選んだ理由がCurt Cobainに似ているから。似ているといっても、単に金髪の貧相なだけのあんちゃんなんだけど、思い込んだら100年目の彼女にはCurtにそっくりに見えたんだろう。
 この時は2年ほどもち、子供まで作ったもののやはり離婚で終った。勝手な思い込みだけで好きになって、周囲の事なんかお構いなしでひっちゃかめっちゃかかき回して出ていったようだ。迷惑な女だ。母子ともに。

 さて、話はTerry Bozzioにもどって、そんなスーパードラマーの彼でも、彼女から、

「あんたこれからはぱーっとド派手に目立たなきゃダメよ。辛気臭いプログレなんてダメ。ほら、David BowieだのJapanだの、男だって派手なメイクする時代なのよ。あら、あんた、目張りがにあうわね、口紅もきっとVery goodよ」

と言われたかどうだかわからないが、女房からそんな格好をすることを勧められて、いやおうもなくやってしまのだろうとオレは思う。そう、男なんて、女の歓心を得るためには、地味な引きこもり君だってSid Viciousになってしまうんだよ。男は女に焚きつけられて、どんな弱虫君だってターミネーターに立ち向かう勇者になってしまうんだ。女にとって大事だのは見極めだと思う。女は賢くなければ。賢ければ、軟弱な引きこもり君をSid Viciousになんかさせないで、もっと彼に適した役割を求めたろうし、スーパードラマーを失敗しちゃったDuran Duranになんかしなかったと思うのだ。

 残念ながら、あんな恥ずかしいカッコまでして必死にドラムを叩いていたTerryさんですが、その数年後彼の女房は別の男の元に走ってしまう。彼の持つスーパードラマーとしての能力をちゃんと把握できる女と一緒になるべきだったんだな。いや、この経験があったればこそ、今の彼の地位があるのではないかなと思う。

 たまたまTerryさんの恥ずかしい過去の写真を見た時に、Sid坊やの事が頭に浮かんできてこんな文章を書いてしまった。

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# by kararachan | 2017-09-12 22:29 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

AXIA~かなしいことり~

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 チャットモンチーがこないだ出したシングル曲は、7インチのアナログ盤でも発売していた。そしてソニーが30年ぶりにアナログレコードの生産をするという。なんだか時代が1980年代に戻ってきてしまったような気がする。1980年代といえばオレの青春時代じゃないか。アナログレコードはジャケットが存在感があって、そしてアートだった。Joy Divisionのアルバムなんか曲を聴きながらぼーっとジャケットを眺めていたりしていたなぁ。
 そんなんで、今アナログ時代が到来! これはオレも時代の流れに乗らなきゃと思うのだが、、、、。なんとオレは5年ほど前に殆ど全てのアナログレコードを二束三文で売っ払ってしまった。ああ、後悔先に立たず。しかもつい先月使える中級のターンテーブルを手に入れてしまったというのに。

 中高生の頃のオレは、レコードは全てカセットテープに録音して、そのカセットテープの方で聞いていた。レコードをかけるのが面倒くさいんではなくて、ただ単にレコードを何度も再生すると溝がすり減って音質が悪くなるのを極端に嫌がっていたのだ。モノによっては買って1度しか再生しなかったアルバムだって決して少なくない。しかもカセットに録音する歳には、最高の音で録音したいものだから音はスピーカーには出さず、ヘッドホンでモニターしていたのだ。スピーカーからの振動がターンテーブルに伝わると、それはそれで音飛びなど音質に影響を及ぼす。そこまで神経質になって、録音していた。今思えば馬鹿馬鹿しいけどね。細かい事を気にしないで、やはり良い音で聞けば良かったのに。
 まあ、そんな風にレコードを扱っていたので、売却の歳に店員さんには、「まるで新品みたいですね」とえらく感心された。そりゃあ、そうだ。だからといって、査定額はアップしてくれなかったが。

 そこまで細心の注意を払って録音するのだから、カセットテープだってTDKのDとかソニーのCHFなんか使う訳が無い。最低でもTDKのSA。一番気に入って良く使っていたのがやはりTDKのSA-Xだった。でも、オレのアーティストランキングの最上位のバンドはメタルテープで録音していた。
 カセットテープの処分時に、さすがこのテープだけは一生取っておこうと思ったのは究極のカセットテープMA-R。冒頭の写真に写っているカセットテープがそれ。このテープはフレームはダイカストで出来ている。それをポリカーボネートかなんかのプラスチックでサンドしている。メタルテープだけに鉄で作ってしまったという、持てばズシリと重い、これ以上はないという至高のカセットテープ。
 こんな究極のテープに何を録音したかというと、究極のロックバンドKing CrimsonのREDですよ、もちろん。さすが斉藤由貴さんには使えません。彼女はAXIAのPS2です。実はもう一本MA-Rを保存しているのだが、それもKing Crimsonの宮殿。これらのアルバムは墓場にまで持って行くどころか、もし来世があるのなら両足の裏にこのジャケットの痣付けて生まれ変わりたいくらいだ。

Starless / King Crimson

 このMA-R、もちろんそんなテープだから46分で定価で1800円もする。レコード代とそんなに変わらないくらいの高価だな。少ないお小遣いを、もったいない使い方をしていたと思う。今じゃカセットデッキも持っていないというのに、このカセットテープだけはこうして手元に残している。
 インデックスはFujiのAXIAのカセットを買ったら貰えた斉藤由貴さんものに差し替えてあるのは、オレの青春。
AXIA〜かなしいことり〜 / 斉藤由貴

 さすがカセットテープは復活させようという気はないけども、アナログレコードで音楽を聴きたい。実はフォノ入力のあるアンプを持っていないのだ。やはり5年ほど前に売っ払ってしまった。あああ。

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# by kararachan | 2017-09-08 18:01 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

カララ、満月に吠えろ!

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 今日9月6日は先代犬カララの命日。4年前の今日カララは12歳で亡くなった。生後2ヶ月でオレの所に来てから12年ずっと一緒に暮らしてきた。ずっと2匹暮らしだったのに彼女が6歳の時に継母(女房の事)が家族に加わったりして、環境の変化(2度の引っ越し)も多かったから彼女なりに大変な犬生だったと思う。カララを亡くした時は、母の死よりもショックは大きかったな。3日間殆ど何も食べられなかったよ。
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 今は同じラブラドール犬で、里犬としてわが家に貰われてきたカーシャがいる。カーシャとの生活には、カララとのいろいろな経験が多く生かされている。カララありがとう。
 カーシャはカララが亡くなって半年後にわが家にやってきたので、2匹の接触はないのだが、不思議な事にカララがカーシャに教えたんじゃないかとしか思えない出来事がいくつかある。例えば、パスタやうどんなどの麺をゆでた後の鍋を洗っていると、まさに鍋の中のお湯を捨てようとする、その時になるとカーシャは駆け足で流しにやってくる。鍋の底に残っている麺を貰いに来るのだ。鍋を洗っているとカララがやって来ると云う事に気がついたのは、カララが5歳くらいの時だったが、カーシャはわが家にやってきて1年もしないうちに、鍋を洗っているとやって来るようになった。これはきっとカララが、カーシャに教えたんだろう。カララは今もうちらを見守ってくれているんだろうか?
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 今日はそんな犬を思う日なので、オレが好きな犬を歌った歌をちょっと思い出してみた。犬に関わりのある歌をちょっと思い出してみると、有名な曲がいくつも出てくるね。Elvis Persley Hound Dog、Led ZeppelinのBlack dog、etc。
だけどもオレが愛する犬の歌は、まずはこの曲。
1969に発表されたStoogesの1stアルバムに収録された、永遠のパンクチューン。70年代後半にSex Pistolsにもカバーされているから知っている人も多いかも知れないが、オリジナルはIggy PopのバンドStoogesだ。
I wanna be your dog / The Stooges

 お次はPink Floyd。彼らには他にDogsと言うAnimalsに入っている歌も有名だけども、オレこのアルバム買わなかった事もあり、全くなじみがないので、Meddleに入っているこの曲を選ぶ。MeddleはなんといってもB面の23分にもなる大曲Echoesが素晴らしいので、A面の曲は余り聴かなかったりするのだが、犬のシーマスの事を歌ったこの曲は犬の鳴き声が何だかとても印象的で、曲調は思い出せなくても鳴き声だけが頭に浮かんでくる。ああそうか、犬の鳴き声の方が曲なんだねw すごいプログレッシブだ! ちなみにこのシーマスはSmall facesのStephen Marriottの飼い犬なんだそうだ。このアルバムの制作に協力して、犬まで協力したとは。このシーマス君ライブでもPink Floydと共演している。ロック・ドッグだ。

Seamus(シーマスのブルース) / Pink Floyd
Seamus君はボルゾイかね?

 犬と云えば野良犬。野良犬と云えば泉谷しげるのこの名曲。歌詞も良いね。どうやったらこういう歌詞が書けるんだろう。こんな感性を持っているのは泉谷だけだ。オレは歌詞が薄っぺらかったり、やたらイェー、イエーばっかり歌っている歌手は好きにはなれない。泉谷の代表曲の一つだね。
野良犬 / 泉谷しげる
泉谷が一番脂がのっていて、一番良いバンドのライブ。

 そしてThe Kinksのこの曲。この曲何処が犬の歌なんだと思う人がいるだろうが、歌詞の中に「Every dog has his day」と言う歌詞が有るのだ。こじつけだね。切ない歌詞だ。そうさみんな社会不適合者だ。
Misfits / The Kinks

 最後はこの曲。そう、今日は満月でもあるのだ。カララ、満月に吠えろ!
満月に吠えろ / チャットモンチー

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# by kararachan | 2017-09-06 09:55 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

ああ、懐かしのFM誌 今では貴重な時代の資料

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 オレが中高生の頃(1980年代)、FM誌は全盛を極めていた。斜里みたいな田舎でも隔週土曜日には書店の店頭に平積みで少なくとも4誌のFM誌が置かれていた。FM fan、週間FM、FMレコパル、FM stationこれが斜里で買えたFM誌。これらが少なくとも各誌10冊は並べられていた。今考えると当時のFMリスナー人口というのはかなりの数だったのではないかな。

 オレは10歳ぐらいから音楽に目覚めて、しかも直ぐに洋楽に興味が移っていった。小学校6年生の頃にはFMラジオは洋楽を聴く貴重なソースになり、漠然と聴くのではなく何が放送されるのか自分で追求して行くようになるのは必然。なので、書店に並べられているFM誌を講読するのは自然な流れだった。

 間違ってこのブログにたどり着いた若い人達が居たとしたらFM誌って何? って思うだろうから説明すると、FM放送の番組表、しかもどのアーティストの何て曲がかかるかまで詳細に書いてある雑誌。それだけじゃ200ページぐらいの誌面を埋められないのでアーティストのインタビューや、レコードレビュー、オーディオレビュー、全英・全米・日本のヒット曲チャートなんかも載っている総合音楽情報誌がFM誌だった。FM誌もエアチェック(ラジオを録音する事)ももう死語だね。

 FM誌を買い始めた当初は、パラパラパラと各誌をめくり気になる記事があるものを買っていたが、自然とFM fanばかり買うようになっていた。週間FMは歌謡曲の情報が多すぎだったし、FMレコパルはなんだかつまらない、FM stationは軽薄。FM fanはクラシックの記事も多いが、いろんなジャンルの音楽がバランスよく取り上げられ、記事も読みごたえがあるのも気に入っていた。高校生の頃は土曜日に発売されたばかりのFM fanを買って、帰りの汽車の中で(斜里の南高生は汽車で通学していた)蛍光ペン片手に、念入りに番組表をチェックして長い通学時間を潰していた。なんだか赤鉛筆を持った競馬新聞オヤジみたいだね。

 そんなFM誌だが今ではどれもこれも廃刊になってしまい、もう書店で見かける事はなくなった。時代の流れだね。今は気になった音楽があればネットで調べれば直ぐに聴く事の出来る時代。番組表をチェックして放送される日を待つなんて、今の人には想像も出来ないだろうね。逆に検索から外れてしまえば存在しない事になってしまう。なんだかビッグブラザーの支配する世界に、知らず知らずのうちにオレ達は住んでしまっていたんだな。

 そんな死滅してしまったFM誌だが、実家の屋根裏部屋から大量に出土した。一番古いのが1981年で、1987年頃までの約6年間分が保存状態も良く出てきた。81年から86年までは北海道版なのだが、87年からは東版になっている。87年からオレは上京したので、東版を講読していたのだ。各地域のFM局に合わせて番組表が異なるため、各地域版と言うのも地域性があって面白いね。女房にこれを見せると、地方で違う版が出ていたんだと驚いていた。

 出土したのはFM fanだけではなくロッキンオンも出てきたのだが、懐かしがってあれこれ読んでみて気がついた。これは前回の投稿に書いた事なのだが、ロッキンオンは面白くない。自己顕示欲の塊の駄文ばかりで読む気がおきない。それに対してFM fanはというと、各種の情報がコンパクトにまとめられ、特集も読みごたえのあるものばかり。資料として非常に役立つのだ。
 全英・全米・日本のトップチャートなんか、今見るとこんな曲がトップ10入りしていたのかと眺めていてニコニコしてしまう。そして一番面白いのはFM番組表。あちこちにラインマーカーで線が引いてあり(かなり経年劣化で薄れているが)、その当時の自分が何に興味を持っていたとか、この曲はこの時にはすでに知っていたのかと! と驚く事ばかり。

 The DoorsのアルバムStrange daysに収録された曲は、上京してタワーレコードでアルバムを買った時に初めて聞いたとばかり思っていた。だが1986年の「午後のサウンド」で放送された時にエアチェックしていた様だ。蛍光マーカが引かれている。浪人時代にすでにこのアルバムの曲に親しんでいたとは。
 また平日午後4時から6時まで放送していた「軽音楽をあなたに」はずっと続いていたと思ったが、1986年から「午後のサウンドに」変わっていたというのもこれを見て気がついた。小嶋さちほがDJをやっている日が面白かったんだよね。受験勉強しないで、こんな放送を一生懸命聞いていたという証拠がここに残っている。
People are strange / The Doors
そうだこの曲は渋谷陽一のサウンドストリートのサイケデリック特集の日で知ったんだった

 もう残しておいても邪魔なだけと思いながらパラパラと紙面をめくり、意外や意外、資料として、読み物として、自分の歴史の裏付けとして非常に貴重だという事に気がついたFM fan。我が家の書庫に貴重な資料としてしばらく保管してみようと思う。博物館に寄贈しても良いかなとも思っている。

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# by kararachan | 2017-09-05 12:00 | 書籍 | Trackback | Comments(0)

9月の雨は冷たくて

 自宅浪人中を一言で表すならヒマ。4月以降は同級生は皆進学もしくは予備校、就職で、斜里には親しい奴なんか誰も居なかった。そんな殆ど誰とも会わない生活を数ヶ月過ごしたある日、買い物に行くため街を歩いていると車のクラクションに呼び止められた。正美だった。

 正美は10歳からの友達で、お互い違う高校に進学したけれども付き合いはずっと途切れず続いていた。高校卒業前からしばらく連絡を取っていなかったので、この時は数ヶ月ぶりの再会だった。正美は内地に就職したものの2ヶ月ほどで辞めて、北海道にに帰ったと云う。この時はどこだかでアルバイトしているといっていた。
 正美も斜里には親しくしていた奴がいなかったため、オレのところに度々遊びにやって来るようになった。突然夜に奴は車でやってきては、1〜2時間あちこち斜里周辺を走り回るなんていう、青春の無駄遣い。オレも浪人なんて肩身の狭い身分もあっ、なんだか社会から取り残されたもの同士みたいな気分だ。
 そんな9月のある日。酷い土砂降りの日だったが、夕方になって正美がやってきた。ちょっと清里町緑の親戚のところに行くから、一緒に来ないかと誘われた。バケツをひっくり返した様な雨の中、緑まで(斜里緑間は約40kmある)行き、正美の親戚の家でしばらく時間を潰した後再び斜里に向かった。

 北海道の特徴としては、集落を過ぎるとあとは畑だったり山間地だったりで、人家がまったくない荒野みたいな地域になってしまう。そんな人気の無い山間地を正美の運転で走っていた。ゆるいカーブにさしかかる時、路面がトラクターがまき散らした畑の土が長くスジを伸ばして汚れている、そんな道路にさしかかった。車のスピードはさほど出ていない。たぶん時速70km程度だったと思う。ちょっとその泥が嫌だなと思った時に、車の後輪がスリップした。運転している正美は為す術もなく、車は完全にスピンし、2回、3回と路面をくるくると回る。ダッシュボード上の小銭が、チャリン、チャリンと左右の車のフレームに触れる度に音を立てていた。スローモーションで小銭が空を飛んでいるのが目に映った。
 たぶんスピンしていたのはホンの数秒間の事だったろう。が、長い時間ゆっくりと回転しているように感じた。そして車は路外に転落して、オレは横目で正美の頭がハンドルに打ち付けられ、跳ね返るのを見た。オレは自分は生きているのかな、そいて正美は死んじまったのかなと、そんな思いがまず頭に浮かんだ。
 蹲ったままの正美。そのまましばらく、といってもきっと10秒もない時間だったろう。社内には誰も動くものが無かった。社内には激しく降る雨の音が、カセットテープの聖飢魔Ⅱの歌をかき消さんばかりに響いている。
 やがて正美が頭を上げ、お互いに大丈夫かと声を掛けあう。二人とも何一つ怪我はなかった。
 この事故の時、正美は仮免中。つまり無免許で事故を起した訳だ。車は親の車だった。きっと車の運転を禁止されて、それでオレのところには来れなくなったに違いない。次に奴と再会したのはその2年後の夏だった。
九月の雨 / 太田裕美

 オレが小学生の時に9月の雨という歌が流行った。9月になると急に気温が寒くなり、雨なんか降るとそれは凍えるような冷たさだ。いつも9月になり雨が降る度に、太田裕美さんの声が聞こえるような気がした。
 そしてあの9月の事故、オレ達2人は何とか路外から転落した車を引き上げてもらうために、通りがかる車が来ないものかと待っていた。土砂降りの中通りかかる車をひたすら待ち続けた、車通りの少ない田舎道を。その時に太田裕美の歌を聴いていた訳ではないのに、なぜか9月の雨を思い出していた。冷たい9月の雨に濡れた19歳の少年2人。

 ただそれだけの理由なのに、9月に雨が降る度に、、太田裕美のあの歌が頭に流れてきて、正美との自動車事故が頭に蘇る。
 そんな正美は今年の3月に鬼籍に入ってしまった。あの事故では死ななかったが、心筋拡張症で50歳を前にしてこの世を去って行った。
 歌と感情は強く結びついている。9月に激しく雨が降る度に、誰か車が通りかからないかと震えながら動かない車内でじっと待つオレと正美が蘇る。

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# by kararachan | 2017-09-04 16:34 | その他 | Trackback | Comments(0)

音楽は感情に結びつく Don't forget the songs that made you cry.

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 8月は意味なく毎日更新したらどうなるかという秘かな試みを実行していた。何が見えてくるか? 結論としては、毎日のアクセスが増えるという事だけは分かった。9月に入って3日間何も更新しないと、アクセス数は激減。別にアクセスを稼ぎたい訳じゃないのだが、投稿を書く励みになるのは事実。アクセスを稼ぐにはひたすら書かねばならない自転車操業ブログです。っていうか、今月はまた別の実験をしてみようと思う。
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 実家の屋根裏部屋から大量に古雑誌が出てきた。ロッキンオンに、ロッキンオンジャパン、宝島。オレが中高生の頃に買っていたもので、大半は親に捨てられていたと思っていたのだが、その殆どがそのまま屋根裏部屋に放置されていた。
 宝島は85年から86年にかけてものだけで、それ以外は捨てられたようだ。ロッキンオンは一番古いものは1979年。新しいものだと1990年のものがあった。一番古いものは高校生の時に(1985年ごろ)多分網走駅前の古本屋(今はもう無い。)で見つけて買ったものだろう。
 その当時斜里ではロッキンオンはどの書店でも売っておらず、ごくたまに網走に行った時などに購入するだけだった。なので高校生になって網走に通うようになってから、毎月ロッキンオンを買えるようになった。だが実際に毎月買おうと決めたのは高校2年生の秋(1984年)だったなぁ。なんでだろう? 小遣い節約かなぁ。
 
 この30年以上前の古いロッキンオンは、我が家のロック史料として保存しておこうかとちょっとだけ考えた。ちょっとだけね。将来ロック喫茶なんか開いたら、本棚に並べておくと面白いななんて妄想してみた。
 ぱらぱらパラと全冊一通りページをめくって考えてみる。確かに今となっては貴重なインタビューも沢山ある。でもこれだけのスペースを取るものを、ごくたまに読み直す程度なのに取っておく価値があるのか? そりゃあ1986年の号を読んでいて、ああ、浪人中なのに勉強もしないでこんな記事を読んでいたんだなぁとか、あの時にこんなアルバムが出たんだねとかいろいろと資料として面白かったりもする。
 でも、何か決定的に保存しておきたいと思う動機に欠けるのだ。何が何でもどうしても取っておきたいという気持ちがそこにはない。相棒だって右京さんの推理は犯人の動機を読み解くところに面白みがあるのだ。動機は大事だ。どうしてそういう気持ちにならないのだろう? それはいったい何だろうと考えてみてはたと気がついた。そこにこの雑誌には感情が付随しないのだ。雑誌を読み返して、ただ単に懐かしがるだけで、そこには喜びも悲しみも何にも感情が涌かないのだ。
There is a light that never goes out / The smiths
あの惨めで自由な日々が蘇る。

 1986年の号を読んでいて気がついた。それはオレが斜里の自宅に一人篭り浪人をしていた年。必死に勉強をすべき時なのに、部屋に篭って本を読みラジオを聴き、音楽を聴いている毎日(ちゃんと勉強していれば、第一志望に合格していたかも知れない。まあ、といって早稲田の社会科学部だから2部には変わりが無いが)。地に足が着かない不安感やら、義務教育という調教からはずれた自由を満喫、さらに退屈と夢やら希望やらが入り交じった複雑な心境に揺れる日々。そんな日々に聴いていた音楽、例えばThe Sminthsのアルバム「The Queen is dead」は今でも密接にその頃の感情と強く結びついている。だからあのアルバムを聞くと、その頃の自分の感情が強く蘇っくるし、今でもいても立ってもいられない何とも言えない焦燥感が湧き上がってくる。真摯に向き合って聞いていたそういう音楽は、その時の自分の感情と融合してしまっているのだ。
Some girls are bigger than the others / The Smiths

 古いロッキンオンを読んでいて思ったのはそういう事。音楽は強く感情と結びついている。なのに雑誌の場合、読んでいて懐かしくはあるが、強く感情に結びつくものなんか皆無なのだ。なにも当時の感情は蘇っては来ない。ただ懐かしがるだけの単なる情報。そうそれは、今のオレにはあってもなくても良い単なる消費財なのだ。
 そういった訳で、近々このロッキンオンは一括して売却してしまう事にした。ヤフオクに出しても手間ばかりだし、高値で売れるなんて幻想だしね。Thanks! ラスカルねーさん。

Rubber ring / The Smiths

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# by kararachan | 2017-09-04 14:11 | 音楽 | Trackback | Comments(0)