XYZから始まる、Andy Summersのソロキャリア

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 Andy Summersの新譜Triboluminescenceがとっても良くて、毎日仕事の時のBGMにしている。喘息もちの社員がオレの直ぐ後ろにいて、一日中咳を聞かされてイライラさせられるので咳が聞こえないように、最近は仕事中ずっとイヤホンを付けたままにしている。そんななわけでTriboluminescenceを毎日聴いているのだが、とっても落ち着くインストアルバムだ。

 さてAndy Summersの1stアルバムについて今回は書こうと思う。Andyのソロアルバムは十数枚あるけれども、本人が歌っている唯一の作品がこのXYZだ。何故これ以降歌わなかったかと云うと.....、そういう事。聞けば納得。どの曲もフラット気味に歌い、声に伸びがなく、ボーカリストとしては落第だなぁ。下手だけど、でもなんだかいい味を出しているのがこのアルバムの魅力。何というか、弾けないポップさとでもいうか、The Policeという肩書きを捨てた無理しない等身大のAndy Summersは、こんなミュージシャンなんだという思いが伝わってくる気がする。The Policeみたいにハデハデにデコレーションしなくてすむし、売れなきゃと言うプレッシャーもないしと云うこともあるのだろう、シンプルで暗くしんみりとしていて、それでいてAndy節が全編炸裂しまくりで(そうEvery breath you takeのギターなんか思い浮かべてくれ)、彼のファンとしてはとても聞き応えがある。うるさいStingのキンキン声もなければ、ベースが自己主張してギターを押しのける事もない。


 このアルバムは1986に発表されていたんだけども、1stアルバムでいきなりXYZじゃ、もう終りかよって思うけど、その意味をつい最近知った。X,Y,Zこれ全て、Andyの3人の子供のミドルネームなんだって。ちょっとほほ笑ましいアルバムタイトルだ。


 さて、オレとこのアルバムの出会いなんだけど、なんでこのアルバムを買ったのかはちっとも覚えていない。何で買ったんだろう? それはともかく、初めてこのCDを買った場所はお茶の水駅に接したビルの2階のセカンドハンドと云う名のCDショップ。ここはクラシックだかジャズ中心のお店だったはず。ロックの中古盤も安く売っているので、学校帰りに時たま立ち寄る巡回コースのひとつだった。多分1990年ぐらいのことだと思うけど、授業の帰りにこのアルバムを見つけて買って帰ってしまった。たぶんAndyとRobert Frippの共作アルバムが気に入っていたので気になって買ってしまったのだと思う。その後1度手放してしまったのだが、10年ぐらい前にどうしても聞きたくなって、また買い直してしまった。もうその時点で廃盤になっていたのでまた中古で買ってしまうが、今はこのアルバム少々入手しずらいらしく、ちょうど良いときに買ったと思う。

 Andyとしては、本当は最初からインストの、今やっているようなジャズ的なアルバムを作りたかったたんじゃないかなと思う。でもその前にThe Policeと云う巨大な重荷を下ろさなくてはならなかった。だからこの様な暗くて、そして弾けないポップな作品を作らなければ次のステップに移れなかったのだろうかなと推測する。AndyにとってこれはThe Police時代というストレスたっぷりの時期を精算するためのデトックスアルバムなんじゃないかな。いつも前を向けば年下のくせに生意気で、キンキン声のベーシストにあれこれ指図されるストレス。そんなトラウマを、歌うことで、のんびりと自分の好きなように曲を作って、疲れた心を癒すシンギング・セラピー。
 そのセラピー効果のせいなのか、このアルバムを聴くと、オレはとてもなんだか脱力して日頃の無意識の体の力みが抜けて行くのだ。

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by kararachan | 2017-05-13 12:12 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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