Rebert Fripp先生と素晴らしきボーカリストたち6 Cheikha Remitti

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 1993年から96年の間オレは渋谷の会社に勤務していていたんで、仕事帰りは頻繁にHMVやWAVEなどに立ち寄っていた。WAVEって今はもう無いんだってね。暗い渋谷店の雰囲気が懐かしいなぁ。The Leningrad Cowboysが来日時にWaveの店内でミニライブをやったのを見に行った事があった。悪男なんか土下座して謝りそうな、ホントに凄いリーゼントだった。

 仕事帰りに丹念にCD売場をチェックしていると、たまに面白いものを見つけるからますますやめられない。いつもは通り過ぎるHMVのワールドミュージックコーナなんだけども、一つのポップが目に飛び込んできた。そこにはFlea、Robert Fripp等豪華ミュージシャンが参加と書いてある。そこには見た事のないしわしわの婆さんの写真が添えられていて、なんだこれと、思わず手に取ってしまった。それはCheikha Remittiと云うアルジェリア歌手のSidi Mansourというアルバム。オレはこの時初めて知ったが、ライーと云うアラブ音楽のジャンルがあるらしい。それ以外の情報は何もないけども、Fripp先生にChillipeppersのFleaが共演ってどういう事だよ、しかもアラブ音楽! という訳で躊躇無くそのアルバムを手にしてレジに向かった訳だよ。


 基本的にオレは温かい地方の音楽は一切興味なし。アフリカだの中東だの沖縄だの、温かくはないが中南米の音楽もオレの興味にはない。コンドルなんか勝手にどっかに飛んでいけってなもんだ。それはともかく、こんなあり得ない組み合わせの音楽ならそれがなんであれもちろん聞いて見たい。たとえブームでも、Rbert Frippが参加していれば聞いてしまうだろう。

 Fripp先生はこんな感じで、予期せぬところでギターを弾いているのが面白い。このブログでもオレが知る限りのRobert Frippの活動のごく一部を、Fripp先生シリーズで取り上げていたけれども、誰かその全てを調べ上げてデータにしている人はいないんだろうか? いやFripp先生のリスナーと言うだけで変人認定だから、絶対に世界の何処かに7人はいるとみた。オレも2000年ごろまではずいぶん丹念にFripp先生がたった1曲の参加したって云うだけでCDを買っていたりしていた。だけどもアルバムそのものが良くなければ聞かないので、いつしかそういう音楽の買い方はしなくなってしまった。


 さて、この1994年に発売された、Cheikha Rimittiの‎Sidi Mansourだが、聞けば判る通りもろ中東の音。複雑なリズムに、アラブのメロディーが、くねりくねり奏でられる。Fleaのベースはこんな中東の音楽にも全く違和感が無いと言うのが面白い。そしてFripp先生の複雑怪奇なソロがからんでくる。かなりスリリングな展開だ。いったいどんな経緯で、彼女のレコードにFripp先生が参加する事になったのだろう? この当時ロッキンオンは読んでいたのだけれど、あの雑誌ではこの手の情報はとても弱く、店頭でこのCDを見るまではこんな事は全く知らなかった。たぶんミュージックマガジンなら取り上げていたのだろうけれど、あの読者を見下すような雑誌のスタンス、それとあの雑誌を好む奴がそろいも揃ってゲス野郎ばかりだったのでオレは読まない事にしていたのだ。

 この異色の組み合わせのアルバム、最初は面白がって聞いていたんだけども、やっぱりオレには単調で直に飽きてしまった。同じ単調な繰返しでも何故かインド音楽なら楽しめるのに。歌詞はただハリー・クリシュナを108回繰り返す曲、しかも10数分もする曲なんだけども、そんな曲でもインド音楽なら最後にはノリノリになってしまうのだが、これはきっとオレの前世に何か関係があるに違いない。そういう事にしよう。

 それはそうと、この婆さん2006年にパリで心臓発作で83歳で亡くなっているそうだ。しかも死のその2日前には4500人の聴衆の前でライブを行っていたとか。面白いミュージシャンが世界にはいるが、こういった切っ掛けでもなければ偏狭な耳のオレには届かないなぁ。

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by kararachan | 2017-08-14 14:35 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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