2018年に1984を聞く Rick Wakemanはイングランドの大橋巨泉か?

 我が女房が寝込んでしまった。今日で3日目。吐き気がすると云う。今回は胃腸に来る風邪のようだ。

 おかげでオレは大忙し。朝から昼ご飯の準備。帰宅すれば夕食の支度に、犬の散歩。鶏の面倒に、女房のお粥作り、洗濯、茶わん洗い、風呂掃除、そして又犬の散歩。この3日間家に居る間は、あれもこれもと休むまもなく動き続けている。何だか一流のキーボードプレーヤーのステージみたいだ。ステージ上のRick Wakeman。何層にも重なった十数台のキーボードの間を華麗に、流麗に動き回り、繊細なフレーズを次から次へと紡ぎ出す。例えが飛躍過ぎて何一つ似通っていないけれども、オレの頭の中にはステージ上のRick Wakemanがあっちのキーボード、こっちのキーボードと、次々と弾く鍵盤を変えてまるで魔法のように音楽を演奏して行く様と、自分の家事を重ねて悦に入っている。そんな慌ただしい家事でも、そんな夢想でもしていれば、何だか楽しく思えてくる、、、、様な気がしてくる?


 ロックと云えばギターなんだが、キーボードの役割も非常に重要だ。The Doorsからキーボードをとったら、単なる貧相なブルーズバンドになってしまうだろう。Ray Manzarekのキーボードが有るがゆえに、あのドアーズの醒めた、鋭い、そしてドライブした音が出来上がる。ロックにキーボードはとっても重要な楽器だ。

 オレの好きなキーボディストはというと、まず思い浮かぶのはやはりRick Wakeman。Yesのキーボディスト。いや元Yesか。いったい最近の彼は何をしているんだろうと思ってWikiを見て驚いた。イングランドではかれはロックミュージシャンというよりも、TVの司会、評論家、なんとコメディアンとしてお茶の間(←イギリスにお茶の間なんて有るのか?)、いやTea roomの人気者なんだそうだ。おまけに数十社も経営するような実業家だとも。これから彼の事はイングランドの大橋巨泉と呼んであげようと思う。


 そんなイングランドの大橋巨泉、Rick Wakemanだが、やはりキーボード奏者。去年発表したピアノ独奏アルバムはとっても良かった。ロックの名曲を中心に、ピアノ独奏にアレンジしなおしてあり、これぞロック世代のBGM、ロック世代のウィンダムヒルと云ったおもむきのアルバムになっている。曲によっては原曲よりもずっと聞き応えの有る演奏になっている。イングランドの大橋巨泉だが、ピアノに向かえば超繊細。クモの糸で綱渡りするような演奏。ひげ面の爺さんで、おまけに芋虫みたいにむくんだ指先なんだけど。


Space oddity / Rick Wakeman


 そんなRick Wakemanとの出会いは中学校時代。King Crimsonなんてバンドを知ってしまったもんだから、当然他のプログレバンドにも興味の矛先が向く。ELP、YES、Pink Floyd、Moody Blues、etc。音楽雑誌を隅から隅まで読んであらゆる情報を吸収していた10代の頃。FMでエアチェックしたカセットテープを何度も繰り返し聞いていたものだ。その中の一つがYESで、Roundaboutは当時大好きな曲の一つだった。聞けばすぐに彼だと解る特徴的なBill Brufordのドラムも素晴らしいが、なんといってもRick Wakemanのキーボードが、変化自在で、目眩く音空間にしびれたものだよ。



Roundabout / Yes


 いろんなタイプのロックキーボディストがいるんだけれども、オレは何と云ってもRick Wakemanの様な、華麗で、弾きまくるタイプが一番好きだ。ある種狂気を帯びたような音と云っても良いかもしれない。だからEddy Jobsonの演奏も愛してやまない。


 そんなRick Wakemanなんだが、当時(1981年ごろ)1984と云うアルバムを出した。(Van Halenのつまらないアルバムでは無い。だいたい1984年に1984なんてダサいタイトルのアルバムよくもまあだせるよな。あのキーボードは何弾いてもダサかったな)、そのタイトル曲をたまたまエアチェックした。それがなんともドラマチックな展開で良く聞いていた。それ以外の曲はそれ以降聴く事が無かった(売れてないマイナーなアルバムだったしね)。つい先日そのタイトル曲のギターのフレーズがたまたま思い出して頭に浮かんできた。youtubeで探すと出てきましたよ、なんとアルバム全体が。ライブ版だったけれども、それでオレはこのアルバムの全貌を知ることが出来た。ロックシンフォニーだね。なんども同じ旋律が出てくるんだけども、それがどんどん展開して行って最後の1984につながって行く。当時も今も、この作品が市場をにぎわす事は無いのだろうけれど、非常に面白く、楽しめる作品。


 このアルバムを是非とも手に入れたいと思ってamazonを探してみたのだが、やはりマイナーな作品だけに廃盤。そして中古品はえらい金額のプレミアがついている。とてもじゃないが、病気の犬に金のかかるオレにはそんなお金は出せない。中古屋で出物でも探すしかしょうがないかな。


どんな内容かはyoutubeを検索すると出てくるけど、公式じゃないので紹介できないな。


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by kararachan | 2018-01-21 00:12 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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